「竹林再生」「手作り楽器」「紙芝居劇団」シーホース工房の鞍持がお届けします。
HAPI DRUM(ハピドラム)ってご存じでしょうか。
まるで中華鍋や炊飯器をひっくり返したようなフォルムの胴体に
いくつものスリットが切ってある打楽器です。
このスリットに囲まれた部分を狙ってマレット(ばち)で叩くと
なんとも愛らしく澄んだ美しい音色が飛び出します。
この楽器の起源はおそらくスチールパンではないでしょうか。
トリニダードトバゴでうまれたスチールパンは、
経済的に貧しく西洋楽器を手にすることのできない現地の方々が
知恵を振り絞り、使用済みドラム缶を切断し、金属の膜を叩いて伸ばし
音階を奏でる打楽器を作ったとされています。
スチールパンとの違いは、音の部屋の区切り方です。
スチールパンにはスリットがなく、曲面を平らにつぶすことによってできる平面の輪郭によって打面を作るのに対し、ハピドラムはスリットに囲まれた領域によって打面を作っています。打面の面積によって音程が決定されるのは同じです。
ともに、金属特有の非整数倍音の共鳴による独特の響きがスピリチュアルな魅力を生み出すことから、ヒーリングミュージックに使用されることも多いです。
動画は、Dのピグミースケールと呼ばれるマイナー系の音階にチューニングされたハピドラムの即興演奏風景です。Amazon等ネット販売も豊富にあります。時間に余裕のある方はチャレンジされてはいかがでしょうか。
Comments